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高野山にある大秦景教流行中国碑のレプリカとゴードン夫人

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高野山に来たら必見なのが景教碑。一の橋を渡ってすぐの二手に分かれた道を右に進み、次の分かれ道で左に行くと、ちょうど司馬遼太郎文学碑の裏側辺りにエリザベス・ゴードン(E.A.ゴルドン)夫人が建てた、西安にある大秦景教流行中国碑の模刻碑(レプリカ)があります。

この碑の本物は中国の西安にあるのですが、明治末に来日したゴードン夫人は、「仏基一元」の研究を通して密教と景教の関連性を確信し、空海によって日本にキリスト教が伝えられたと考え、この碑を高野山に建てたのです。

1925(大正14)年に京都で逝去し、葬儀は東寺にて仏式で行われ、墓所は高野山のこの碑の傍らに作られました。

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ゴードン夫人は今でいう富裕層で、日本に様々な貢献もしています。日比谷図書館に10万余の「日英文庫」を寄贈し、早稲田大学図書館にも「ゴルドン文庫」及び書画骨董を贈っています。海外にいるときには、のちに実践女学校を設立した下田歌子など日本人留学生の支援もしました。

だから日本にとっては恩人なのですが、その考え方を「おっしゃる通り」とは思えません。ゴードン夫人の「弘法大師と景教との関係 : 一名、物云ふ石、教ふる石」は佐伯好郎『景教碑文研究』に付録として所収されており、国立国会図書館内電子図書館の蔵書のデジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/899652)でも読むことができます。良かったらどうぞ。

いろは歌や様々な宗教行事・マークをキリスト教と結びつける、空海景教徒説の原型が見られます。100年前であれば、こう考えたのも理解します。有名な牧師の中にもこういった説に魅力を感じ、信じる人が相当いたのです。

実は当時はキリシタンもブームで、「適当に作った踏絵やら観音像に十字架刻んだものやらの偽物が結構な量出回っ」(by安高啓明「踏絵を踏んだキリシタン」)ていました。各地のキリシタン資料館で展示されていることもありますね。

これは最近ネットで見たつぶやきですが、「日ユ同祖論や古史古伝の類はちゃんと幼少期に罹って免疫をつけておかないと、功なり名遂げてから無防備に罹ると『普通の人間にはたどり着けない歴史の真実を私は見出した!』的方向に深入りし帰ってこられなくなる。それどころか妄執をバラまく啓蒙活動を始めてしまうことさえある。」とのこと。気を付けたいものです。。

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