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赤穂市立有年考古館「謎の氏族-秦氏~考古学からみたその実像~」



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もうすぐ終わってしまうのですが、兵庫県にある赤穂市立有年考古館では12月2日(月)まで特別展「謎の氏族-秦氏~考古学からみたその実像~」が開かれています。

赤穂で秦氏だから、もしかして景教徒だったとかそんな話が出ているかなと思い、実際に行って見学してきたモリス ジェームズさんにどうだったか聞いてみたところ、「それに関する物も展示してありましたが、その説が正しいとは言っていませんでした」と写真を送ってくれました(モリスさんの許可を得てアップ)。

モリスさんは、神学に強いことで知られるセント・アンドルーズ大学(創立600年を超える名門校で、長老派教会の創立者ジョン・ノックスを輩出)で神学を修めた研究者で、博士論文でも景教に触れています。現在は筑波大で教えていて、キリシタンに関する論文も。

そんなモリスさんに、私が「日本には秦氏ネストリウス派のキリスト教徒だったとか主張する人たちがいて(中略)そんな説が広がらない」ことを願うと言ったところ、「僕も由愛に賛成で、この歴史的に正しくない説が広がらないと嬉しいですね。良かったら秦氏景教徒説の人や興味がある人に僕が書いた論文をシェアしてください」と論文リストを送ってくれました。

最近は東方教会に関する学術的な本が何冊も出されているので、最新の研究成果を知ることができますし、赤穂での「景教騒ぎ」に関しては、写真の文章を読んでいただければと思います。

日本には、秦氏がキリスト教徒だったとか、ユダヤ人らによって古墳が作られたとか、神社もキリスト教、聖徳太子も空海もクリスチャンだという主張をしている人がいて、そこから発展して、日本は「日出ずる国」としての使命を果たさないといけないと言って、日本のリバイバルにつなげようとする牧師先生がいらっしゃいます。

リバイバルは望ましいことだけれど、実証的研究で明らかにされていることを採り入れようともせず、研究成果を無視した本や100年も前の本に依拠して、想像と自分の思いで主張してらっしゃる方が多くて悲しくなります。

少しでも確認してもらえればと思うので、以下に論文リストを挙げさせいただきます。私も未読なので、読んだらまた報告しようと思います。

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“‘Lost’ Letters: The Presence of Jǐngjiào in Japan as explored by Sakae Ikeda,” Japan Mission Journal 69, No. 4 (2015), 255-266.

“Rereading the evidence of the earliest Christian communities in East Asia during and prior to the Táng Period,” Missiology: An International Review 45, No. 3 (2017), 252-264.

“The Case for Christianity in Japan prior to the 16th Century,” Oriens Christianus 98 (2015), 109-137.

“The Case for Christian Missionary Activity in Japan prior to the 16th Century, Part II: Evidence of the Earliest Encounter with Abrahamic Religions in Japan – Religious Encounters in Yuán-Kamakura Relations,” Oriens Christianus 100 (2018), 153-187.

“The Figures of Kōho and Li-mi-i, and the origins of the case for a Christian missionary presence in Tenpyō Era Japan,” Journal of the Royal Asiatic Society 27, No. 2 (2017), 313-323.

“The Legacy of Peter Yoshirō Saeki: Evidence of Christianity in Japan before the arrival of Europeans,” The Journal of Academic Perspectives, Vol. 2016, No. 2, 1-22.

中でも一番重要なのは↓だそうです。

The Figures of Kōho and Li-mi-i, and the origins of the case for a Christian missionary presence in Tenpyō Era Japan

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赤穂市立有年考古館HPはこちら
http://www.ako-hyg.ed.jp/…/u…/event/2019tokubetutenhata.html



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