2017.01/29 [Sun]
「沈黙サイレンス」公開記念☆その10外浦町
映画「沈黙サイレンス」の主人公ロドリゴが岡田三右衛門となって住んだのは外浦町。旧外浦町の由来碑が長崎県庁の近く、農林中央金庫の前に建てられています。ロドリゴの胸に去来したのはどんな思いだったのか。小説にはこのように書かれています。
「彼の家は外浦町にあった。長崎に多い坂路の一つで両側には家々が覆いかぶさるように並んでいる。(中略)私は転んだ。しかし主よ。私が棄教したのではないことを、あなただけが御存知です。なぜ転んだと聖職者たちは自分を訊問するだろう。穴吊りが怖ろしかったからか。そうです。あの穴吊りを受けている百姓たちの呻き声を聞くに耐えなかったからか。そうです」――。
心の中での神との対話、それは一般的なキリスト教の規範から離れたものではありましたが、深い対話が描かれている、肝のような箇所だと思います。
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