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Heaven's Cafe

キリシタンのあしあとを求めて・・・♪

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仙台の旅行記「エヴァーグリーンの杜 chap.5」できました。

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仙台の旅行記「エヴァーグリーンの杜 chap.5」できました。
伊達政宗が眠る瑞鳳殿や仙台キリシタン殉教碑などを訪れて、慶長遣欧使節やキリシタンのことを思う存分語っております。郷土の英雄への思いが強すぎると、歴史研究を阻害することがあるのですが、その懸念についても書きました。自分も勉強中なのに偉そうですが汗。でも良かったら覗いていただけたらと思います(๑˃ᴗ˂̵)

http://contents.tenjounoao.com/sendai5.html
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12/14のツイートまとめ

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太宰の肉筆、聖書に残る キリスト教色濃い作品、影響示す資料 神奈川近代文学館で公開:朝日新聞デジタル https://t.co/4Bc5hQI4Tr
12-14 12:54

北朝鮮が119人を処刑…理由は「宗教活動をしたから」(高英起) - Y!ニュース https://t.co/WCs7Eml93a
12-14 12:40

JBS 『聖書 聖書協会共同訳』発行記者会見 「ツァラアト」は「規定の病」に https://t.co/LBRezJMT1w
12-14 12:36

加藤一二三さんのトークショー「ひふみん流 幸せの見つけ方」

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ひふみん」こと加藤一二三さんのトークショー「ひふみん流 幸せの見つけ方」に行って来ました。主催は毎日新聞社の「毎日メディアカフェ」。ひふみんが先ごろ出した本「幸福の一手 いつもよろこびはすぐそばに」(毎日新聞出版)を記念したイベントで、終演後はサイン会も。予約制で定員150人。満席でした。

 

ひふみんの姿はテレビでよく見るし、対談でカトリック信仰について語っているものも読んだりするのですが、何かイマイチ物足りませんでした。「この人実際はもっとしゃべってて、信仰の話ももっとしたいんじゃないかな」という気がしたので、話している内容が削除られたりすることのない機会に、一度行ってみたいと思っていたのです。

 

で、結果はというと、正にその通りでした。ひふみん、最初から最後までオール信仰話。ちょっと将棋の話をしたかと思うと、そこから証にターンし、更にターンして聖書の話になるという。ターンというよりは、話が「飛ぶ」感じでしょうか。例えば冒頭はこんな感じでした(ひふみんのしゃべり方に頭の中で転換して読んでください↓)――。

 

「私はカトリックの信仰を持っていまして、今回の本ではそのことを存分に書かせてもらって感謝しています。毎日新聞社さんは名人戦を創設してくれました。お陰様で今将棋界はブームがきてます。その最大の理由はひふみん(自分でそう言う)と藤井聡太七段と言われていまして、2年前に対戦したのがきっかけでした。2人が重なっていなかったら話題にならなかったでしょう。私は神さまの計らいだと思っています。まもなくクリスマスですが、キリスト教は旧約聖書と新約聖書で成り立っていて(以下詳述)、人が幸せに生きていくためにはいろいろ学び、悟ることが必要なんですが、今の教皇は○○と言うことを言っておられます(以下詳述)・・・

 

のっけからカトリック信者であると明言し、「飛べる」ところではどんどん信仰話に飛んで行く自由さよ。この調子で飛び続け、しゃべりまくっているうちに終演時刻になったので、主催者が「そろそろ・・・」と強制終了するような感じでした。一番の頻出単語は「イエス・キリスト」。こんなに呼んでもらったら、イエス様も気分がいいだろうなと思いました。

 

聖書の話もたくさんしていて、サマリヤの女から、ヨブ、裁判官にしつこく願ったやもめ女の話、石をパンに変えよと試みられた話など、知っていればふむふむと聞いていられますが、ノンクリスチャンには「???」ではないかなと思うものも。ひふみん、ずっと興奮気味で早口ですし。ついていけない人も確実にいそうでした。

 

だけど途中でひふみんは「キリスト教の入門書を書きたかった」ともらしており、つまりこの本は「幸せの秘訣」を明かした本のようなタイトルになっていますが、キリスト教の入門書なんですね。そのつもりで書いているから、関連イベントで信仰を語るのは至極当然なことで。主催者も出版社もそれを重々分かっているので、普通なら止められそうなくらい宗教の話していますが、温かく見守っていたのでしょう。

 

ついていけない人はいたでしょうけど(そもそも聞き取りにくかったりして)、熱意は伝わってきました。生で会う良さが、伝わってくるものを感じられることだとするなら、ひふみんはしっかり成し遂げていたんだと思います。

 

サイン会になって私の番が来たので(ちゃっかり並んでる)、「私もクリスチャンなんですが、イエス様の話がたくさん聞けてうれしかったです」と言ったところ、顔を上げて「ああ、そうなの~」と答えてくれました。でもその時目が合って、ギョっとしました。すごく鋭い目をしていて。キャラは素だし、信仰はガチなんですが、目は勝負師なんですね。意外だったし、後でいろいろ考えるようになりました。

 

キリスト教界は、去年映画「サイレンス」でキリシタンが注目されるようになり、今年潜伏キリシタン関連遺跡の世界遺産登録で一気にブレイクし、来年の教皇来日で更に関心が高まることでしょう。そこにひふみんが加わることで、ノンクリスチャンの中にも「あそこに何かがあるのかも?」といった興味を持つ人が増えてくるかもしれません。

 

こんな時流の中で、勝負をしてきた棋士(きし)が今度はキリストの騎士(きし。ひふみんはバチカンからシルベストロ騎士勲章を受けている)として、こちらの戦いでも活躍してくれたいいですよね。これも「神さまの計らいだと思う」と、ひふみんなら言ってのけそう。これからにも注目して応援していきたいと思います(=゚ω゚)ノ


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12/13のツイートまとめ

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世界最古のベツレヘム聖誕教会 壁画発見と修復の軌跡をたどる展示会 2018年12月25日 | キリスト新聞社ホームページ https://t.co/khIY1CImK2
12-13 17:30

12/13のツイートまとめ

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世界最古のベツレヘム聖誕教会 壁画発見と修復の軌跡をたどる展示会 2018年12月25日 | キリスト新聞社ホームページ https://t.co/khIY1CImK2
12-13 17:30

12/12のツイートまとめ

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潜伏キリシタン遺跡の世界遺産登録に来年の教皇来日、そこにひふみんと、キリスト教に関心持つ人増えそうでうれしい。#ひふみん #幸福の一手 https://t.co/Q8K8iN1yVg
12-12 22:03

毎日新聞社が将棋の名人戦を創設したから、その縁でひふみんの本が毎日新聞社から出たのだと思うけれど、内容的にはPHP研究所とかから出てそうな本。片柳神父や渡辺和子さんの本と並んでいそうな。#ひふみん https://t.co/BewT5eSK38
12-12 21:58

毎日ホールで行われたひふみんトークショー。新刊書「幸福の一手」に合わせた企画で、本も講演内容もキリスト教信仰を全面に出していました。「イエス・キリスト」が頻出語で、ワタシ的にはとても良かった。#ひふみん #カトリック https://t.co/tjxcCX8V16
12-12 21:43

毎日新聞社のメディアカフェ主催のひふみんトークショー、熱かった。ひふみん信仰の話止まらず、強制終了的な終わり方でした。 https://t.co/54SR0t539U
12-12 21:37

買っちゃった。これからひふみんのトークショー。 https://t.co/N8ZnG3SWVO
12-12 18:59

12/12のツイートまとめ

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潜伏キリシタン遺跡の世界遺産登録に来年の教皇来日、そこにひふみんと、キリスト教に関心持つ人増えそうでうれしい。#ひふみん #幸福の一手 https://t.co/Q8K8iN1yVg
12-12 22:03

毎日新聞社が将棋の名人戦を創設したから、その縁でひふみんの本が毎日新聞社から出たのだと思うけれど、内容的にはPHP研究所とかから出てそうな本。片柳神父や渡辺和子さんの本と並んでいそうな。#ひふみん https://t.co/BewT5eSK38
12-12 21:58

毎日ホールで行われたひふみんトークショー。新刊書「幸福の一手」に合わせた企画で、本も講演内容もキリスト教信仰を全面に出していました。「イエス・キリスト」が頻出語で、ワタシ的にはとても良かった。#ひふみん #カトリック https://t.co/tjxcCX8V16
12-12 21:43

毎日新聞社のメディアカフェ主催のひふみんトークショー、熱かった。ひふみん信仰の話止まらず、強制終了的な終わり方でした。 https://t.co/54SR0t539U
12-12 21:37

買っちゃった。これからひふみんのトークショー。 https://t.co/N8ZnG3SWVO
12-12 18:59

「天正遣欧使節とフェリペ2世」の座談会

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シンポジウム「天正遣欧使節とフェリペ2世」の第三部は、川村信三教授、レンゾ・デ・ルカ神父(イエズス会日本管区長)と、天正遣欧使節顕彰会の代表理事上杉宗聖(むねあき)氏の座談会。休憩中から大きな声と笑い声を響かせて存在感を示していた上杉氏は、宮崎県に伊東マンショの像を建てた上杉光弘氏(前の自治大臣)の息子。

 

自身も政治家なのか、口調は完全に昭和の政治家。登壇者の中でひときわ異質な空気を放ちながらも大声で場を制し、川村教授をイジり(やめてー;;)、口からポンポンと「ニッポン国民」「国体を維持し」「アジアの中で侵略されなかったのは日本とタイだけ」といった言葉が飛び出すので、ここがキリシタンのシンポジウムなのか、政治集会なのか分からなくなりました。

 

しかしこの方々を中心とした一行で、今年の9月にローマ教皇に謁見してきたんですよね(関連記事:https://www.jiji.com/jc/p?id=20180912222750-0028255571)。この時に教皇の口から出たのが来年日本を訪問したいとの意向。

教皇来日に関する報道では、11月に河野外相がバチカンを訪れて外相と会談をし、教皇来日のために緊密に協力し、準備を進めていくことを確認したというニュースが大きく報道されていましたが、それに先立つこの謁見がもっと重要な意味を持っていたことを知りました。

 

またその時に述べた教皇の言葉からは、日本の経済力やテクノロジーによって世界の諸問題が解決されることを願っていることがうかがえました。つまり教皇来日というビッグイベントは、信仰的な励ましなど宗教的なことに留まらず、政治的・経済的要素が密接に関わっているということです。

 

これはきっと天正遣欧使節の時も同様だったのでしょうね。彼らが外交使節として政治的な一翼を担い、日本への関心を引いて寄付が集まるようにするというのも派遣目的の一つだったのですから。

 

こういう政治的・経済的要素を勘案しながら、様々な意図で結成された団体と連携し、教皇来日への働きかけを行ってきた川村教授、レンゾ神父の見識の広さは、400数十年前の宣教師たちを思い起こさせます。

 

さて座談会なので、司会を務める川村教授が話を振りながら進行するのですが、その内容の一部を紹介しますと、まず座談会に先立って上杉氏が会場から一人の人物を呼び出しました。中浦ジュリアンの子孫(ジュリアンは神父で子孫はいないので家系図上の子孫)である小佐々学氏(東大で教鞭を取っていた獣医学博士)で、自身とジュリアンの関係を述べ短く挨拶をしておられました。

 

座談会に入り、上杉氏が、伊東マンショは日本の創世神話がある宮崎県という、いわば日本のギリシャで生まれ育ったのだと話すと、そこで川村教授が「ケンカを売るようですが・・・」と口をはさみ、「当時の修道院長ペドロ・ラモンがマンショは大友宗麟の直系の孫ではないと書いていますね」と鋭いつっこみを。それに対して上杉氏は「直系ですよ!」と一蹴(しかし根拠は述べず)。

 

「そんな疑いをもたれることを小佐々氏も怒ってる」と上杉氏が言ったので、話を受けてレンゾ神父が「今回の謁見でマンショとマルチノも福者にしてほしいとお願いしました」と話していました(ジュリアンは2008年に既に列福されている)。このような少々(少々ではない?)ちぐはぐなやり取りが見られ、不協和音や険悪な雰囲気はありませんでしたが、志向するところが違うことが明確に感じ取れました。

 

しかしレンゾ神父は、どんなにちぐはぐなやり取りになろうとも、言わんとするところをしっかり表明しようと考えておられたのか、脱線しがちな話題を何度も天正遣欧使節とその意味の話に戻しながら、大体以下のようなことを話しておられました(私のメモからまとめたものなので正確さを欠くことをご承知ください)。

 

「この時代、日本で福音宣教の方法が変わったことが重要。天正遣欧使節は、外交史としてプロトコルがあってちゃんと行われたから、それまではなかった、征服しない福音宣教へと転換するようになった。キリシタンと言えば迫害というイメージがあるが、その前に平和的に高め合うことがあった。(スペインで天正遣欧使節が突然楽器演奏を願われ、マンショとミゲルが即興でパイプオルガンを演奏したことがあったが、)天正遣欧使節の前にもマンショの従兄弟が信長の前でオルガン弾いている。このように文化的交流がうまくできた時代があったのだということを忘れてはいけない。天正遣欧使節は時代を作った人たちだと言うことができる。当時まではなかった福音宣教、国との出合いがそこにあった。私はアルゼンチンの出身だが、日本より前に宣教された南米では征服し、そこに福音が入れられた。そういった南米での不備をいろいろと調整し、全く違う形で福音宣教が始められたのが日本。(天正遣欧使節が高い文化水準を示し、キリスト教をよく理解して受容する民族であることを証明したことが)それまでの植民地経営をやめないとダメだということを伝えることになった」

 

ヨーロッパの強国の手が南米から日本へと伸びてくる過程で、宣教の方法が転換されたことは、日本固有の文化を残せた大きな要因。そこに天正遣欧使節の存在があったことは、日本人として覚えておきたいことですね。

 

基調講演で述べられていたことですが、コロンブスは相手と協定を結ぼうとせず、1533年にメキシコを征服。それはアステカを原始的だと考えていたからです。しかし1549年にザビエルによって宣教が始まった日本では、キリスト教が独自の発展を見せ、1582年に天正遣欧使節が派遣され、15万人の信徒、200の教会が建てられました。

 

天正遣欧使節をプロデュースした巡察使ヴァリニャーノも「日本を改宗させるのは重要(だが、中略)訓練された兵のいるこの貧しい地を侵略することは賛成しない」と、スペイン国王に書簡を送っており、これが功を奏したのか、黒い噂はあったものの、スペインは日本征服を企図しませんでした。

 

この一連の流れを俯瞰してみる時、歴史とは何と深いものだろうかと思います。それが現在とまた自分までつながっているから尚更に。キリシタン史の一つのハッピーな記憶のように思っていた天正遣欧使節が、こんなに意義が大きかったのだと認識させてもらいました。いつものことながら・・・感謝(´ω`人)

*CommentList

シンポジウム「天正遣欧使節とフェリペ2世」

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2018ソフィアシンポジウム「天正遣欧使節とフェリペ2世」に行って来ました。スペインとの国交樹立150年を記念して27回行われた関連イベントのラストを飾るもので、テーマは天正遣欧使節



冒頭にスペイン大使館の文化参事と上智大の学長が挨拶をし、総合司会の川村信三教授にバトンタッチ。シンポジウムは三部構成になっていて、一部では海外からのゲストスピーカーが、二部では国内の研究者が講演をし、三部ではまた違う専門家たちが集まって対談をするという盛りだくさんな内容でした。



会場に入る前に受付でラジオレシーバーを渡されて、「はて?」と思ったら、チャンネルを合わせると日本語とスペイン語とで同時通訳が聞けるようになっていました。上智パワー炸裂。恐れ入りました。



一部の基調講演に立ったのは、スペインから来日したホセ・マリア・ランチョ・ロドリゲス氏(作家で弁護士)。天正遣欧使節とスペインとの関わりを、使節の法的な意味、外交プロトコルという観点から考察していて、この分野では右に出る者がいないという紹介でした。



ロドリゲス氏によると、天正遣欧使節はヨーロッパにおける日本の最初の外交活動で、法律的にもそう言えるということでした。一行がヨーロッパで最初に上陸したスペインでは、フェリペ2世が全ての外交プロトコルを受け入れて、プレゼントを渡したり、彼らを下に見ることがありませんでした。これは日本の主権を認めていること。



派遣したのは九州の大名たちですが、ヨーロッパの一つの国と同様に扱い、一つの国として認められていました。ローマ教皇に対しても、信任状や、信長からプレゼントも教皇に渡され、返礼品も贈られました。



ヨーロッパの基準に基づいて受け入れられ、これにより友好関係が結ばれましたが、信長が死んで変質したのはむしろ日本だということが分かります。



私は天正遣欧使節が遠い国から来た貴公子たちで、キリスト教徒だったから、珍しさで各地で人が集まりフィーバーを起こしたのだと考えていましたが、スペイン国王が使節をちゃんとした外交使節として扱ったことがベースになり、そうなったのだと知りました。



法律、政治、文化的に日本を一つの国として認めていたということが、当時のスペインの先進性を物語っているように思いました。



2人目の登壇者は、アメリカから来日したアントニ・ウセレル氏。母国語はスペイン語ですが、元々上智大で教えていたため流暢な日本語で講演を。ラジオ不要でした。



しかもパワポ資料作りの達人で、見やすいこと分かりやすいこと。おまけに話が面白いので、多少ひねった内容でしたが、頭の中がこんがらがらず話についていけました。



ひねった内容というのは、氏が取り上げたアロンソ・サンチェス(16世紀末にフィリピンにいたイエズス会司祭)という人物が、ひと癖もふた癖もある人物で、日本・中国・フィリピンを股にかけた軍事計画を立て、イエズス会総長アクアヴィーヴァに提案していたからです。



サンチェスは自分がいるフィリピンの植民地経営がうまくいっていないのを目の当たりにし、対策を考えました。そして作ったのが、日本を征服してキリシタン兵士たちを中国征服に向かわせて、征服地の中国人とスペイン人が通婚して、彼らをフィリピンに移住させ、それで植民地経営を安定させようというトンデモ計画。



フィリピンのイエズス会士がこんなことを書くものだから、ヴァリニャーノは心配して植民地でのミッションの原則を示しました。それが有名な「スマリオ」。これは日本宣教に関する指針と解されていますが、ウセレル氏によると、ヴァリニャーノの頭にはフィリピンのサンチェスのことがあっただろうということでした。



ウセレル氏の講演は、この問題児サンチェスの書いた報告書を元に、それが間違っていることを感じ取った人たちがどんな書簡をイエズス会本部に送って、そのようにならないよう努力したかを示すもの。



サンチェスの報告書に反論する形で論が進行するので、ちょっと気を抜くと、サンチェスの意見が当時のイエズス会で支配的な考え方だったように誤解してしまいます。そこをこんがらがらないように説明するのに、視覚に訴えるパワポは大変理解を助けてくれました。



休憩をはさんで第二部では、早稲田大の伊川健二教授と上智大の高祖敏明教授が講演。伊川氏は天正遣欧使節とヨーロッパ各国大使の動きを詳説したのですが、論旨が不明瞭で居眠りする人がちらほら出ていました。



氏は先ごろ「世界史のなかの天正遣欧使節」という本を上梓しており、それに則した内容を期待されたのではないかと思いますが、今講演では、そこから発展した内容を扱ったため、まだ資料の精査も論考も十分にできていないことを話しているように感じました。



ただ伊川氏が加わっていなければ、上智上智によるシンポジウムの様相を呈していたかもしれないので、他大学の研究者が登壇したのは良かったかと思います。最後の講演者高祖氏はキリシタンの世界で名前を知らない人がないほどの専門家。



天正遣欧使節に関しても、派遣の目的と意味から説き起こして、残した業績、注目すべき点、今後期待される展望までよどみなく述べていて、抜けも無ければ無駄も無いというパーフェクト・レクチャー。



高祖氏が最初に登壇して概観を述べ、他の講演が後に続いていたら、総論と各論みたいになって分かりやすかっただろうと思いますが、それこそシンポジウムのプロトコル(儀礼や順序)があって無理なんでしょうね。



ラストの登壇だったのは、それだけ主催者側だったということでしょう。今回の主催は上智大学キリシタン文化研究会で、共催が天正遣欧使節顕彰会、協賛が駐日スペイン大使館ですから。



これだけの大きなイベントを上智大学キリシタン文化研究会で開いていることを見ると、やはり上智はキリシタン研究の一大拠点、特に海外関係のキリシタン研究の中心地なんだなと感じさせられました。



さすがイエズス会が設立母体となった大学です。来年はザビエル来日から470周年ですが、それだけの祈りが利いているなと思いました

 




12/10のツイートまとめ

tenjounoao_yume

ハンセン病の患者支えたリー女史 中之条で功績を紹介|上毛新聞ニュース https://t.co/rJH50rhd13
12-10 13:48

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由愛(ゆめ)

Author:由愛(ゆめ)
キリシタンのあしあとを求めて旅するサイト『天上の青』の管理人をしています☆

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